五木・まだら岩


 熊本県五木村のまだら岩は、2002年の梅雨前から、熊本市の宮本達夫さんが開拓を始めました。石灰岩で、高さ40m程、根本よりも上部の方が大きく、全体に被っています。てっぺんからラッペルすると、取り付きから10m以上は離されてしまいます。正面中央から右の方にかけてルーフ状にくぼんでおり、最大傾斜は160度くらいになるようです。

 熊本のヒシカリ君やタジマ君なども開拓の手伝いに参加していたとのこと。  ちなみに「まだら岩」は宮本さんの命名で、岩の正面にあるバンガローの名前から。「まだら」は土地の言葉で、「ヤマメ」のことらしいです。近くに何軒かバンガローがあり、渓流釣りも盛んな様子。

 アプローチは熊本から2時間半くらい、車を停めてからは平坦な3分くらいの歩きで取り付けます。



2003年 10月


「まだら」この被りはすごい・・・

 現在の彼の設定は2本。左が「武者返し5.13?」真ん中が「まだら5.12後半?」。ともにプロジェクトです。私も取り付きましたが、歯が立たない・・・。右は終了点のみ設置。右から垂れている赤いロープが垂直方向。これで傾斜の強さがわかるはず。
同じ場所を正面から
開拓中


2003年 3月


 取り付きにお猿の群がいたのですが、我々が来たので山中に移動。様子を見るために、てっぺんに回り込んだら、石を投げられました。ウッキー! それからラッペルしたのですが、あまりに壁から剥がされすぎて、結局下から伸ばすことにしました。すでにグラウンドアップで(傾斜がきついため)宮本さんが2ルートに数本のボルトを埋めていましたので、更にケミカルでコリノックスなどを打って、どっかぶりの方のムーブを探りました。なお、取り付きにくり抜いた丸太に蓋をしてあるものがありますが、地元の人のミツバチの巣棚ですので、そっとしておきましょう。

開拓中の宮本達夫さん
ボルトを一本打つだけで大仕事
ミツバチの巣棚を点検中の地元のおじさん
まだら岩の向かいの岩。コルネが発達している
まだら岩の先の大岩壁、天狗岩。飯山健治氏がナチュプロで引いたルートがあるとか
その他、さまざまな岩壁が手つかずであります。


開拓風景宮本さん。mov形式。1.9MB, 32秒。





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